スウェーデンで始まった予防歯科という新しい考え方

歯垢は細菌の塊
虫歯の原因となるミュータンス菌を増やさないことが虫歯予防には大切です。
特に就寝中は、口の中の細菌を洗い流してくれる唾液の分泌が低下するため、特に細菌が増えやすいと言われています。
そのため、就寝前に殺菌成分が配合されたデンタルリンスを使うとよいでしょう。
口の中の細菌の温床となるのが歯垢と呼ばれる、歯に付着した汚れです。
1mgの歯垢の中に、約3億個の細菌がいると言われています。
歯垢は粘着質なため、歯の表面に付くとうがいでは取り除けないので、歯磨きが必要になります。
特に奥歯のかみ合わせ面、歯と歯の間、歯と歯茎の境目は歯垢が溜まりやすいので念入りにブラッシングしましょう。
普段の歯磨きにプラスしてデンタルフロスを併用すると、歯垢の除去率がアップします。
ホルダーが付いているものは初めて使用する人でも簡単に使えます。
慣れてきたらより細かく動かせて力の加減がしやすいロールタイプがおすすめです。
フッ素で健康な歯をつくる!
フッ素とは、魚介類や野菜など様々な食品にも含まれているミネラル成分です。
骨や歯をつくるために欠かせないもので、虫歯予防にも高い効果があります。
フッ素は、まず虫歯の原因となる口腔内の細菌の働きを弱めてくれます。
そのため、歯を溶かしてしまう酸を、細菌が作り出すことも抑制してくれます。
そして歯から溶け出てしまったカルシウムやリンを、再び歯に結びつける役割も果たします。
さらに歯の質を酸に溶けにくいものにし、虫歯になりにくい丈夫な歯にしてくれます。
フッ素の効果をより高めるためには、フッ素をできるだけ長く口の中に残す必要があります。
そのためにフッ素配合の歯磨き粉を使い、歯磨きは3分ほど時間をかけて行い、磨き終えたら少量の水で5秒間だけすすぐようにしましょう。